だれかをおもって

こころにみみをすます

きこえてくるきこえてくる

 

薄明や銀河の深淵に

彩られた春霞が

ぽーっと浮かんで消えていく

その靄の中から

あのときのぼくもきみも

倖せそうに笑っている

 

 

あなたをおもって

こころにみみをすます

きこえてくる きっときこえてくる