2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

茫漠衒いなく笑う白皙を染める赤く染める滴り 醸し出す芳醇星雲の香り 柑橘の苦みあなたの手は透きとおる血は真っ赤だ赤も透きとおる現し身は闇だ闇も透明に溷濁と流麗と泥濘と滔々とこれでは燃えぬ気化せぬ灰にならぬ頭蓋も肋もそのままだ泥濘に埋まったま…

ぼくの目の前はあおくあおく沈んでいった 昧爽に茂る光の苔も 生き返ったあなたも 濃藍の斑を縫って 緑青の日照りを浴びてあおくあおく沈んでいった汀に竦んだ足元から滔々と軋んだ潮の音がぼくのさびしさいっぱいにした水のよう満ちたさびしさは淋漓して う…

冬の寒さ濃藍は透き通りぼくを満たした

呻吟する自らの過ちだなおも悩みぼくは沈黙を守る喜びは瞬く間に苦しみに変わる愛するということは、苦しみ抜くことかもしれない沈潜した意識にたどり着けばそのまま滑るように時を重ねるだけだしかし息継ぎのためにまた地表に登れば瞬く間に愛惜の狂いに頭…

言葉にしようとしてやはり断念するぼくは恥ずかしい人間で自分をもっと悔い改めるべきである決めなければならないちゃんと誠意を示さねばならないだとしたら今は何も言うべきではない沈黙を守ることだ喜びだからといってむやみにするものじゃない口を噤んで…

さびしさは水のように満ちる

本を読んでいて、深く感動することがあるしかしどう感じるかは様々である。本によっては、感動の渦が滔々と僕に流れ込みその流れにぼくはのり、いつまでも読んでいられる気持ちになる事実そういう本は3時間、4時間は軽く読んでいられるのだしかし、長丁場読…

あなたに言いたいことがあるようでなにも言う必要がないことをわかった気になる自分あなたが苦しんでいるのなら助けてあげたいだけど救われるってことは簡単なことじゃない簡単な事象じゃないんだ言葉でなくリズムや音で繋がりたいそこから生まれる色彩を愛…

喜びが満ち満ちて感謝の念ばかりである皆優しく、心穏やかで話しかければ、笑顔が絶えないあなたは心から笑ってくれただろうか申し訳ないがぼくには大きな喜びであったぼくは心から笑ったあなたがどう考えていようとぼくの中ではじまってしまった永遠はやっ…

日の暖かい日である窓をあけて、朝方干した洗濯物が揺れるのを眺めている。風はかすかに吹き、部屋を覚ましていく本の中にあったぼくの意識が、起こされた部屋の隅々に目を向けると孤独は寄り添うように、片手間に本を置かせてゆっくりと あまくつめたい 息…

ぼくのなかで表出ってもう苦しくて仕方がないことでそれはあらゆる観念に僕自身が縛られてるからだけどとにかく表出が喜びなんて簡単に言えなくていつまでも苦しさが付きまとうしかしその苦しみというのは妙なる恍惚を孕んでいてその恍惚に どうしようもなく…

昨日今日と疲れが沁みていくゆっくりしたい

ディランを聴く結構大きな音で聴くなにかあるわけではなくなにもかもであることに耳を傾ける

ふと起きる朝であるあなたがぼくの肩に手を当てた気がしたがあなたはもういない人なのだ

犀星の詩集を読む愉しみきっとこころが赦しているのです今日は愛せる人を愛そうとこころから願っているんです昧爽の空のあおさを澄みわたった慈しみをこの身に浸して浸して 溺れるようだった

賑やかな 煙草の匂いである骨に染みて うつしみは夜を走るあなたの血の上を歩くことがあなたを愛していることだから泳ぐ指先が 小節を潜る毎に衒わぬ少女の歌声が 微笑の影にかえっていきますあなたたちはひとつの焔であります琥珀の空であります鯨の道であ…

あなたはきっと知っているぼくの気持ちなんてお見通しだあなたの息づかいはしずかで透きとおっているあなたは美しい人だ静臥するあなたの美しさ透きとおる息づかい白皙の肌から漏れる 艶やかなまどろみあなたの口からすべりおちた血通う慈しみがまるで救いの…

ヒリヒリなんてもんじゃない焼け爛れ 骨露わになる血も滴らぬ 焦げた匂いただじゃすまないよわかっているしかし触れずにはいられないんだ"ぼくはあなたの涙のなかに立ちどまる""ぼくはきみの血のなかにたったひとりで帰ってくる"

室生犀星の書く堀辰雄や立原道造への追憶はそれ自体がきらきらと眩い心の果てを思わせる立原と堀それを見る犀星どの方の息づかいも しずかで奥ゆかしい美しい人の息づかいってのは静謐で、微睡んでいるぼくはためいきをする口を噤んで 孤独に生きることを絶…

運命受容の静謐な息遣いしずかな息遣いってのが人の美しさなんじゃないだろうか

本ばかり読み耽って孤独は辛いから寝ちまおうとなるああ、ぼくってにんげんのちいささだな人を愛するなんてできやしないのだ

あなたとつながったのかそれともやはり断絶なのかもしくは平行なのかあなたに垂直に向かって行ってもその一瞬のために失えないよ曲線を描くのはずるいようでそんなユーモアもきっと人間の強さだからぼくはあなたを手にできないし俯瞰も直感もできない鈍い心…

あはれは心のうつしみかあはれは心のうつしみかあわれは心のうつしみか

愛惜することまどろみは永遠として心に浸潤しいたくもはかない夢となるあなたの言葉を待っているまるで生きた心地がしないあなたはここに いないどこにも いない言葉の淵に立ち永遠と共に歩むのみ愛を信じ現身を慕いて魂を顫わせてあなたはここに いないどこ…

滴る ってことはいま自分が生きているということだ溢れるものに蓋はせずその流れを追ってみる導かれた先は僕だけの景色であるそれは僕が見つけたのである よるがあけてしまうまえに寝なきゃいけないね起きたら部屋を掃除して本を読む一日にしたい

耽溺ぼくは溺れている星空は寂寥の侘しさに狂いそうになっているなんだってすばやくて 気付けば溶け込む空間のゆらぎは努努心に響く 寒さは一層深まって慟哭する空から淋漓した甘く冷たい溶媒がするりと ぬるりと 喉元に耽溺だぼくは溺れている

おやすみ。そんな、一言がこんなにこんなに広大なんてねあー胸がいたいな

ディランを聴くわけを言葉にするのは難しいだろうしかし今聴かなければならないんですそれはあらゆる意味を含みます犀星と光太郎の詩集を読んでは閉じ読んでは閉じディランを聴いては止め聴いては止め間に吉本隆明さんの公演の音源を聞きギターを鳴らして歌…

隠遁したいぼくは今選択する時であるしかしどの世界もやさしいんだよぼくはあまりに弱すぎてね愛に救われているわけですしかし怖いのは魂の荒涼である腐って朽ちていく己の弱さを棚に上げるわけじゃないがこの世界はあまりにいろんなものを分別しすぎていて…

はげしい夢を見た僕は気がおかしくなったしかしそれは遠くない過去の話とよく似ている僕は気狂いだった今もそれは変わらないわからないように なってはいるが蓋を開ければ一緒であるあまりに夢の中ではげしくのたうちまったからか起きた時の頭痛、頭の脈?が…