ディランを聴くわけを
言葉にするのは難しいだろう

しかし今聴かなければならないんです
それはあらゆる意味を含みます



犀星と光太郎の詩集を読んでは閉じ読んでは閉じ
ディランを聴いては止め聴いては止め

間に吉本隆明さんの公演の音源を聞き


ギターを鳴らして歌ってみる







日常の断面は やはり味気ないが
だんだんと靄がかった輪郭がぼんやりと浮かぶ

それを捉まえるわけじゃなく
流れを追って見ている感覚
見失わぬよう印を付けて
また詩集を読んでは閉じ、音を聴いてはやめ、自ら詠んでみる



滞らないように
常に豊かな水源から管を通しておく
血は湧いて 過ぎていく
また通り過ぎていく







捉えることはしない
幻想は変化するものだ
孤独は暫時がうちに
愛を知るようになる

愛を体感するのである



哲学は必要ないのだ
"オブジェを捨てよ"
あなたが美しければ あとは何でもいいのだ




幻想は自らが変化させることで
大きな価値となるはずだ

その愛もまた幻想だが
景色はもう変わっているはずだ