はげしい夢を見た
僕は気がおかしくなった


しかしそれは遠くない過去の話とよく似ている
僕は気狂いだった
今もそれは変わらない
わからないように なってはいるが
蓋を開ければ一緒である




あまりに夢の中ではげしくのたうちまったからか
起きた時の頭痛、頭の脈?がピクピクと動いてるように思われた





土曜日の夜
詩人さんやいろんな人と話した中で
見せられた一つの映像
ぼくはそれの 痛いほどの 美しさに 気が動転してしまった
涙が出た 歯を食いしばった

孤独は弄ばれて
咽喉の中を手でまさぐられ
魂は乱暴に掴まれ はげしく揺さぶられ 危うく奪われそうなほどで



その時はあまりの衝撃に
もうこれ以上ここに居られないと思った

しかしまた話し、ほどなくして帰り道に、その残る衝迫について考えた


それは間違いなく自分の中である感覚が却ってきた瞬間である






気狂いにまたなるとはいわない
しかしその危険な泉にまた手を触れる時が きたのであると 悟った


次に行うことは
ぼくの中であらゆる警笛が鳴っている

心して 取り掛かることさ

震える指が またあの泉に触れた瞬間
無限の波濤ははじまる
波紋は広がり続け

波立たぬ水面など なくなる