2015-01-30 ■ ぼくの目の前はあおくあおく沈んでいった 昧爽に茂る光の苔も 生き返ったあなたも 濃藍の斑を縫って 緑青の日照りを浴びてあおくあおく沈んでいった汀に竦んだ足元から滔々と軋んだ潮の音がぼくのさびしさいっぱいにした水のよう満ちたさびしさは淋漓して うつし世はまた群青に沈むぼくの目の前は あおくあおく沈んでいった轟く君らの漣を聞いてはぬかるむ足元だ