輻輳する時間
滔々と遡行していく

鳶色の目をした人
思潮の波へ 小夜曲唄う

宇宙の影 すなわち光は
水面叩き
瑠璃や琥珀に染め
溢れた夜光に反射して
皆の戯れに愛撫する

眩暈や恍惚に
彷徨う心を生業とするなら
詩人また詠む
まっくらで巨きなもの
旋律は終わらず
光は遡行し続け
現在は地平線の階段くだり
永遠と一日を繰り返す


楽しかった