言葉にし過ぎることは
やはり恐ろしい
言葉を言葉のまま放つことは
あまりに無責任で


語らないからこそ
真実は行き届いていくのに
語り過ぎた余りに
行き過ぎた装飾に目を奪われる

落胆は、ぼとりぼとり、落ちていく
こんなはずじゃないなんて
甘っちょろい奴である



飾り過ぎたなら
削ぎ落とさなければならない



文を書くということは
己を書くことなのか


ただの人の強さなど
儚く、あまりに卑しく見える


しかし心の美しさを知ると
その広大な、どこでもない場所に
冷たく滴る、甘く鋭い滋味広がって
親友や愛すべき家族の幻影をもって
涙を つと流す




悉く 濫觴する
君の美しさ 儚さに

目をつむり
言葉を捨てて考えるべきか

意識は錯綜する

なぜ どうして
沈黙はあらゆる質疑の答えである


言葉を追うごとに
言葉を失っていくのだ
その咽喉を塞げ
口腔砂を噛め






汀に漂う
魂は
その彷徨に
言葉なき言葉をえるのだとすれば

生きる上で
流れ続けることが
一つの真理であろうか













ひたすらに
愛されたいのだろうお前は
口を閉じ
努努心に刻むことだ
魂の淪落は
"暗黒の曠野の上を茫々と歩くだけ"


愛されたいがために
愛されたいがために
愛されたいが ために

努努心に 
凡ゆる

思慕耽る