朝、雨でした

もうやんだのかな



うん
こうやって何度も何度も
言葉や文字を伝って自分を晒してさ
ばらばらにしたり、細かくしたり
時には投げ出したり慄いたりね
イメージは錯綜して
スピードを早めて行くんだけど
どうも こうも 愛には届かないね





地面を強く蹴った
あけがたに轟いた
影はすっかり薄くなる

乾いた傷口から血が滲む
夕映えから手が伸びる
めずらしそうな目で見られる

茫洋だ 人も時も言葉も

無辺際に 投げ出した
寂寥の甘みと辛辣が
夕靄にまどろんで消えていく

消えていくのなら
まだいいか


影を慕うものだからね
魔物にも喰われるのですよ、自らね