宙宇は宇宙じゃありません
宇宙の影であります



輻輳する時間
並行世界からの便り達に
あなたの手は燃え盛る


穴は塞がらず、しかしよく通りのいい風が吹いています
それは吹くたびもの悲しいのですが
どうも閉じる気にはなれんのです

心はこの淋しさに
透明な赤と青の水晶を透かして
雪国のことを思います

白いのは確かに雪です
あの青く霞んで見えるのはきっと空でしょう

あなたはいつか
天体まで遠いけれど
歩いていこうという
そんな心が
ぼくには嬉しくて仕方がなかった