ふと夜が深く静かに沈んでいくと

言葉を選ぶように

誰かの事を思うように

なかなかうまく話せません


明日の時間の長さは?

かつては誰かのための時間だったはずなのに、僕は随分自分に時間を浪費してきた気がします


誰かの前で許されたいわけではないけれど、このまま立ち去ることもままならず

あなたに何かを尋ねるように、これもまた、募らせるばかりで


喜びから段々と沈黙し、言葉は出なくなる、苦しくなる

だからか、またむやみに言葉を散らかして


幽邃
夢見心地から叱咤されて

かつての時間と言葉達は、どこへ行ってしまったのか

立ち去った後のこの心淋しさは
やはりはき違えた憂鬱なんだろうか

毎日が喜びであったら
愛を教えてくれたら
僕はあの日に帰ることができるのか

しかし、そこで見る幻にまた
僕は惑わされていくのだろう
幻ばかりに魅せられて
愚かな奴だよ本当に




あなたの明日に
また立つことができるのなら
喜んで言葉を探します
あなたにぴったりの言葉を

そのために本を読もう
映画を見よう
音楽だって聞こう


あなたが言葉の淵に沈み
虐げられた物語に
妨げられた憂鬱に
はげしく また許されることを望むのなら

明日の時間の長さを
僕はあなたに聞こう

眠ることがかつて恐ろしかったように
約束は守られず、言葉は散在していく