悉く 濫觴する

 

「淫蕩な心を見せ付けるな。心を蝕まれたなどと、都合のいいことを。」

「貪ったのはお前のほうだ。」

 

悉く 濫觴する

 

「はげしい共振がなければ、なにも生まれぬ」

 

悉く 濫觴する

幽邃と歩む君の美しさ

その鋭利な群青の歩みに

 

「その咽喉を塞げ」

「口腔砂を噛め」