昼間のこの時間が
とっても愛おしく感じる時がある
冬の寒さは 日の光に輝いて真っ白だ
肌はつめたい空気に触れて さびしげにこころにつぶやくよう
それは小さな声 空気も揺らさぬ 朧な息づかい

ぼくは ぼくの内で悦びが生まれ
そして哀しみが生まれるまでを 愛おしく見つめる
静卧し 孤独と戯れる
目を閉じれば 瞼の裏で 友人達を思える

悦びは とても哀しい響きをもっていて
肌や 血や 内臓にまで 轟いてしょうがない
染み渡ったその鳴りは なかなかおさまらない

水面で起きた波紋が また波紋を生み
永遠と広がり続けるように
果てしなく 遠くを見つめている













哀しく唄う歌
優しく撫でる髪
ぼくの指は少し震えて
君の涙をぬぐうだけ

日常はまるで非現実的だ
ぼくは魂の火を見ている
一度はとても小さくなってしまったが
今はまた 吹雪く風に揉まれながらも
凛とぼくのこころを照らしてる

自我とは頼りないものだ
だからこそ魂の火を絶やさないことだ
火を失えば ぼくは飢えて死ぬだろう