常緑常盤不変なるが生きるその生命にしかし落葉し零れだした日々の愁いに私は 気付きながらも目を時折伏せては祈るようにその舞い散る美しさがどうかこの一瞬間とは言わず永遠なるものであれと願わずにはいられない愛が今しがた閨の隅にぼやぼやと浮き上がっ…
夙に この想いを果てぬ先の先へと追うように慕いながら 夜明けから今までが まるで氷つてしまつたかのようで 目を離せば溶け出した 蘇つたようなこの息吹が 私のちいさな命の上を 滑つて戯れて 渦を捲いて立ち去っていく 見送るその時分 満たされた寂寥が 横…
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