夙に この想いを果てぬ先の先へと追うように慕いながら

夜明けから今までが まるで氷つてしまつたかのようで

目を離せば溶け出した 蘇つたようなこの息吹が

私のちいさな命の上を 滑つて戯れて

渦を捲いて立ち去っていく

見送るその時分 満たされた寂寥が

横溢と私の心に注がれて

無辺際へと出かけていく魂に

あなたたちの愛だけが 神々しく時雨れているのです

その運命だけが私の喜びだと しばらく耳をすましていたのです


チターの響き ワルツの足取り 午後に曙が見出でたようです


"Geschichten aus Garmisch-Partenkirchen" Georg Freundorfer 1935 - YouTube