■
夙に この想いを果てぬ先の先へと追うように慕いながら
夜明けから今までが まるで氷つてしまつたかのようで
目を離せば溶け出した 蘇つたようなこの息吹が
私のちいさな命の上を 滑つて戯れて
渦を捲いて立ち去っていく
見送るその時分 満たされた寂寥が
横溢と私の心に注がれて
無辺際へと出かけていく魂に
あなたたちの愛だけが 神々しく時雨れているのです
その運命だけが私の喜びだと しばらく耳をすましていたのです
チターの響き ワルツの足取り 午後に曙が見出でたようです
"Geschichten aus Garmisch-Partenkirchen" Georg Freundorfer 1935 - YouTube